イタリアのスーパーはパスタ売り場が3列あった。英検5級が身振りで消臭スプレーを買った話
イタリアのスーパーに入ったきっかけは、わりと情けない理由でした。
足が臭くなったんです。
毎日ひたすら歩きまわる旅だったので、まあ当然といえば当然です。消臭スプレーが欲しくなって、それでフィレンツェのスーパーに入りました。
で、実際に入ってみたら、消臭スプレーより先にパスタ売り場に度肝を抜かれました。先に消臭スプレーの話から書きます。
消臭スプレーが見つからない
スーパー自体は、街を歩いていたらたまたま見つかりました。ただ日本のコンビニほど数はないので、行くと決めているなら先に調べておいたほうがいいと思います。
店に入って探したのですが、消臭スプレーがなかなか見つかりません。
日本のドラッグストアなら、だいたいこの辺、という感覚があります。でも知らない国のスーパーでは、その勘がまったく効きません。棚の並び方も、商品のパッケージも、何もかも違います。
しばらくうろうろして、店員さんに聞くことにしました。
「シューズ」と鼻をつまむ
私の英語は英検5級です。「消臭スプレーはどこですか」なんて言えるわけがありません。
どうしたか。
鼻をつまみながら、自分の靴を指さして、Shoes(シューズ)と言いました。
これで通じました。
英語が話せなくても通じる伝え方
文章を組み立てようとしないことです。モノの名前をひとつ言って、身振りで状況を足す。 それだけで店員さんは理解してくれました。「くさい」を表す単語なんて知らなくても、鼻をつまめば伝わります。
我ながらひどい伝え方だと思いますが、店員さんはすぐに分かってくれて、売り場まで案内してくれました。文法も語彙も関係ありませんでした。臭いというジェスチャーと、モノの名前ひとつ。 それだけで足りたわけです。
海外で英語が話せないことを心配している人は多いと思います。でも実際に必要だったのは、恥を捨てて身振りで伝える度胸のほうでした。
そして、パスタ売り場で足が止まった
目的のものは買えたので、あとは店内を見て回りました。私は料理が好きで、家でもパスタをよく作ります。なので現地の食材売り場は、単純に見たかった場所でした。
そこで、これです。
棚一面がパスタ。これがまだ続きます
パスタコーナーが、棚3列分ありました。
日本のスーパーだと、パスタは棚の一角です。長さ1メートルもあれば広いほうでしょう。それが、こちらでは通路まるごとパスタでした。
同じメーカーなのに、種類が違いすぎる
面白かったのは、知らないメーカーが並んでいたことではありません。日本でも売っているメーカーが、日本では見ない品揃えで置いてあったことです。
DE CECCO(ディチェコ)も Barilla(バリラ)も、日本のスーパーで見かけます。でも日本だと、せいぜいスパゲッティが2〜3種類とペンネがある程度です。
イタリアでは、同じメーカーの中で形も太さも別物のパスタが、ずらっと並んでいました。
パスタを自分で茹でる人なら分かると思いますが、太さが0.2ミリ違うだけで茹で時間も食感も変わります。それが選び放題ということです。日本で「パスタを買う」と言ったら1〜2種類から選ぶ話ですが、向こうではどの形を使うかから始まる。文化の厚みが棚に出ていました。
料理をする人は、ここだけでも見る価値があります。
惣菜は量り売りだった
もうひとつ目を引いたのが、惣菜のコーナーです。
ケースに並んだ惣菜。値札はユーロ表示
トレーに盛られた惣菜が並んでいて、量り売りの形式でした。日本のようにパック詰めではありません。
ここは体験していません
私はこのとき惣菜を買わなかったので、実際の頼み方は分かりません。 次に行ったときに試して、あらためて書きます。
オレンジの生搾りジュースは、正直微妙でした
買ったものといえば、これです。
オレンジをその場で搾ってボトルに入れる機械
オレンジをその場で搾ってくれる機械があって、面白そうだったので買いました。
冷えていなかった
味は悪くなかったです。でも常温でした。搾りたてではあるのですが、歩き疲れて飲みたいのはキンキンに冷えたやつだったりします。
搾りたてではあるのですが、旅先で歩き疲れて飲みたいのは、キンキンに冷えたやつだったりします。次に同じ状況になったら、普通に冷蔵ケースのジュースを買うと思います。
雰囲気は楽しいので、体験として一度やる分にはおすすめです。ただ「絶対これ」というほどではありませんでした。
入口と出口にゲートがある
日本のスーパーと一番違って戸惑ったのが、これでした。
入口と出口に、セキュリティバーのようなゲートがあります。 そこを通らないと入れないし、出られません。
日本のスーパーは出入り自由ですから、最初は「どこから入るんだ」と少し戸惑いました。仕組みが分かればなんてことはないのですが、知らないと一瞬止まります。
レジは、拍子抜けするほど普通だった
身構えていたのですが、会計はまったく問題ありませんでした。
カードで支払って、それで終わりです。 量り売りの商品を買わなかったこともあって、言葉を交わす場面すらありませんでした。
スーパーの買い物は、レジよりも売り場で目的のものを探すほうが難しいというのが、やってみての実感です。
次に行くなら、冷凍ピザを買います
見て回っていて、いちばん心を惹かれたのがこれでした。
やたら大きい冷凍ピザが売っていたんです。
そのとき泊まっていたのはホテルだったので、買っても焼く場所がなかったので買えませんでした。それが心残りです。
なので次にイタリアへ行くなら、キッチンのあるアパートメントタイプの宿を取ろうと思っています。 現地のスーパーで食材を買って、自分で作って食べる。料理が好きな人間からすると、これはかなり楽しそうです。
外食ばかりだと食費もかさみますし、何より現地の食材を自分で扱えるのは、旅行者ではなかなかできない体験です。
宿を探すときに「キッチン付き」で絞れば候補は出てきます。荷物や洗濯の都合も含めて、アパートメントタイプは一人旅と相性がいいと思います。
まとめ
- スーパーは歩いていて偶然見つかったが、日本のコンビニほど数はない。行くなら調べてから
- 英語が話せなくても、身振りとモノの名前ひとつでだいたい通じる
- パスタ売り場は棚3列。 料理をする人は見に行く価値あり
- 惣菜は量り売り
- 生搾りオレンジジュースは冷えていない。体験としては面白い
- 入口と出口にゲートがある
- レジはカードで普通に済む
- 次はキッチン付きの宿を取って、冷凍ピザを焼く
観光地でも美術館でもないのに、いちばん「外国に来たな」と感じたのがスーパーでした。
足が臭くならなければ入っていなかったので、そういう意味では臭くなってよかったです笑